[PR]相模原市全域で「遺品整理」「ゴミ屋敷」などの「部屋の片付け」でお困りでしたら是非ご相談ください。
最近では遺品整理やゴミ屋敷などの片付けについても認知度が増え、誰もが知っている言葉となりましたが近年、新しく増えた片付けに関するキーワードがあります。
それが「終活」・「エンディングノート」・「生前整理」といった、生きているうちに自分が亡くなった時のことを考え、身の回りの整理を行っておくといったことだと思います。
ただ、これらの言葉ができたことにより、多くの片付け業者の方が、この新しいキーワードを自分達の仕事に結びつけるために多用しているようにも感じます。
また、お部屋片付けのスペシャリストと称する色々な著名人がこれらの言葉を不要に使っている節さえ感じます。
今回はこれらの内容で多少なりとも不自然さを感じてしまうポイントやどのようなときに「終活」・「エンディングノート」・「生前整理」といったことを行うべきか部屋の片付け業者の目線から書いていきたいと思います。
1.「終活」・「エンディングノート」は「生前整理」の一環に行う作業の内容である
ここではそれぞれのキーワードごとに簡単な説明をしていきます。
まず、「終活」という言葉はなくなるまでに身の回りのことを考えていくための活動といった意味であり、その一環として、遺品の整理や寄贈の遺志、資産分配などの遺言などの内容をまとめておき、故人の遺志を尊重して行っていただきたいといったことをまとめておくのが「エンディングノート」といったツールになります。
これらは簡単に言えば「生前整理」の一環と考えられます。
ただ、多くの片付け業者のいう「終活」や「生前整理」といった言葉は単純にそのような意味での片付けではなく、生きているうちに不要なものを片付けてしまいませんか?といった意味であるようにも感じられます。
これは日本人の奥ゆかしさというべきか、身内でも死んだ後のことで迷惑をかけたくないといった話から出てきたものだと思います。
そのような日本人特有な気質に合わせて出てきた片付けに関するキーワードが「生前整理」と考えております。
2.「生前整理」は本当に必要なことなのか?
私自身が思うのは「遺品整理」や「ゴミ屋敷」の片付けを行うよりも生前整理は非常にハードルの高い部屋の片付け作業と認識しています。
なぜなら、人には少なからず、物欲があり、戦前・戦後など物の少ない時代に生まれ育った年配世代であればあるほどに物を大事にする気質が強く感じられます。
そのような人たちが生きている中で使えるものを捨てたいと思うよりも残しておきたいと考えるのは当然であり、必然的に家の中に物が残っていきます。
そこで色々な片付けの業者や識者が煽るように「このようなことをしていては亡くなった後に片付ける身内や親族の方が大変だから色々な物を整理して自分のことは自分でやっておきましょう」といった形で出てきた言葉が「生前整理」と考えられます。
では、「生前整理」は本当に必要なことなのでしょうか?
私はあえてどちらかといえば NO だと思っています。
なぜかというと、現在の生活で必要なものを間違って整理してしまう可能性があることや身の回りの大事なものまで片付けてしまうといったことも考えられるからです。
少し前に脚本家の 橋田壽賀子 さんが 少しづつ身の回りのものを減らし、寄贈したり、処分を進めているという記事を拝見しました。
ある意味で潔く、自分のことは自分で決めるといった前向きさを持たれている方だから可能ともいえますが多くの人はそんな簡単に荷物を整理できるほど割り切った生き方ができているとは思えません。
そのような考えもあり、私自身は無理をして「生前整理」を進めていく必要性はないものと考えます。
3.どのようなときに「生前整理」を行うべきか?
では、「生前整理」を行うのであればどのようなときにどんなことをするべきなのか?ということも考えておきたいと思います。
私が片付け業者として多くのお客様からご依頼をいただく理由は必ずと言っていいほどの「必然性」があります。
例えば・・・
・亡くなったご両親の家が賃貸のため、早めに片付けたい。
・遠方への転勤が決まったが家がゴミ屋敷になっているのでどうしても片付けなければならない。
例としては少ないですが、このように多くの依頼者の方が片付けをご依頼いただく場合、「必ずやらなければならない」といった理由が発生するため、必然的に片付けをやらなければならない事態が発生します。
そのような観点から見ても「生前整理」には必然性がなく、片付けを行うモチベーションが上がらない為、非効率的な片付け作業になるか、全く成果が上がらないケースもあります。
私が以前にご依頼いただいた生前整理に関しては上記のように必然性があるか、自分なりの覚悟がある方以外はほぼご依頼には至らないケースが多くあります。
それは費用面などもありますが多くは物への執着が切れない為がほとんどです。
これは「生前整理」にかかわらず、ゴミ屋敷などを含める部屋の片付け全般に言えることで部屋の片付けを行うということは所有者本人がいる場合の片付けの方が片付けに関する要件が増えるため、作業時間が長くなるケースが多くなります。
そのように考えた場合、家や部屋の片付けに関しては死後に任せてしまった方が賢明といえるかもしれません。
ただ、そんな中でもまったくやらないよりもやっておいた方がいいこともあります。
それは「大事なものを一か所にまとめておく」という作業です。
多くの方が遺品整理を行う際に家探しをしますがこの時に遺言やエンディングノート、金銭、登記簿、通帳など大事なものがどこにまとめてあるかはっきりしていれば家探しの手間が省かれます。
また、十分な資産がある方であれば相続資産から片付けの費用を差し引くこともできるので必要になった時に片付け業者に頼んでも問題はないと思います。
遺品整理、生前整理についてはどのタイミングで片づけるかという観点から見れば、どのタイミングで行ってもかまわないですが私は特段の事情がない限り、物品の片付けは後回しでいいと思いますし、その準備をするのであれば「エンディングノート」などと同じようにどのようにしたいかを記載したり、必ず必要になる書類などをまとめ、整理しておくことのほうが重要と思われます。
4.プロの片付け業者が考える本当にやっておかなければならない「生前整理」とは・・・
以上まではあくまで私自身が自分の独断と偏見で「生前整理」について記載してきました。
私の考えと違う方もいらっしゃると思いますがそんな私でもこのような状態の場合は「生前整理」した方がいいのではと思う場合があります。
それは部屋の中がよく言う「ゴミ屋敷」といった部屋の中に大量の荷物がある部屋の場合です。
正直、このような部屋の場合、亡くなった方の身内の方がかなり大変な思いをされています。
もし、生前整理を検討されている方で部屋中に荷物がある場合は事前に荷物の整理をお勧めします。
私は「生前整理」は必要ないとは思いますが使い切れない荷物は衛生面や生活環境面においては非常に不利になり結果として病気やケガの原因になりえる場合もあるのでこのような場合は少しづつでもいいので片付けを行っていくか片付け業者などに依頼をしてみるのもいいかもしれないと思います。
今回は私のあくまで見解となってしまいますが、無理をして行う「生前整理」であれば行わず、重要なものだけを整理しておくのが一番の「生前整理」になるのではないかと思いますが皆様はいかがお考えでしょうか。