[PR]甲府市,山梨市,甲州市,笛吹市内で「遺品整理」「ゴミ屋敷」などの「部屋の片付け」でお困りでしたら是非ご相談ください。
今回は遺品整理やゴミ屋敷など部屋の中を片付けているとたくさん出てくる「ビデオテープ」にまつわるお話をさせていただきます。
「ビデオテープ」と言えば周りがプラスチックでテープも樹脂でできているから プラスチック としてリサイクルできるんじゃないの?って思いますよね。
ただ、この「ビデオテープ」は大体どこの市町村でも可燃ごみなどになっていると思います。
なぜ、今更ながらの「ビデオテープ」なのか?この商品はリサイクルできるようでリサイクルに回すことができない結構困った商品なのです。
では、なぜ「ビデオテープ」はリサイクルに回すことができないのでしょうか?
それはこの商品独特のあるも野が影響している為なのです。
「ビデオテープ」ってそもそも何??
正直、この記事を書いていて思うのが昭和世代の私から言えば当たり前のものですが平成生まれの子供たちにはすでに見かけることがないかもしれないのであえて説明していきます。
現在テレビの録画はHDD(ハードディスク)やDVD、ブルーレイディスクなどに保管をするのが一般的ですが2000年代の序盤においてはまだ、ビデオテープは現役世代でした。
これはテレビがアナログ放送時に放映していたころはテレビ録画の標準的な方法で、その後、CD-RやDVDなどのディスクメディアが一般的に台頭し始め、2011年地デジの移行時にはほぼ利用する方がいなくなったように思います
言ってみれば、今の世の中のHDDレコーダーの中身ともいえる物でした。
そんな中、好きな番組を録画したりするとこのビデオテープを保管して後日見ようと考えていたが実際はどこに置いたかわからず見ないで捨てる日に日の目を見ることがいいのもビデオテープだと思います。
また、ビデオテープの一番の利点は上書き保存がしやすく誰でも簡単に操作することができるといったことになります。
そんなビデオテープですが今の光学系ディスクとは全く違う形で画像を保管しています。
そんなうんちくを下で簡単に説明したいと思います。
「ビデオテープ」は磁気テープに画像を保管している
ビデオテープの録画方法は一般的に磁気テープに情報を焼き付けます。
焼き付けるというよりもテープに含まれる鉄粉に磁気を当て情報を記憶させるといった方法が一番しっくりとくると思います。
この磁気テープですが実際にはいまだに使われている技術で企業のデータセンターなどの大量に記録しなければならないデータがある場所にはいまだに採用されています。
理由としてはHDDや工学メディアに比べ、磁気テープの寿命が非常に長く安定して保管ができることやコスト面においても、同じ要領のデータを保管するとなるとそれなりの費用が掛かるものでも磁気テープでの保管であれば安価に保管することができるなど産業用のデータ保管などにはまだまだ使われています。
ただ、デメリットもあり、呼び出し、書き出しに時間がかかることや何度も上書き保存するとテープが切れてしまうなどありますが、今現在のデーターセンターなどでの記録といった使い方によってはあまりデメリットではないのかもしれません。
そんなビデオテープですが、その肝心・要の「磁気テープ」問題があるため、リサイクルをすることが難しい状況が続いています。
「磁気テープ」がリサイクルをできないようにしている原因とは・・・
それではなぜ「磁気テープ」がプラスチックリサイクルをできないようにしているのでしょうか?
これは先ほど、記載している磁気テープに含まれる「鉄粉」が原因になるためです。
磁気テープは一般的にテープの樹脂の中に磁気記憶用の鉄粉を混ぜているのですがこの鉄粉が通常のプラスチックには入っておらず、他のプラスチックにも混ざってしまうため、リサイクル資源に混ぜることができないそうです。
一般的に多少混ざっても問題ないように思いますがプラスチック自体が色々な製品に使われ、飲食などのトレイや器などに使われることから考えてもそれらの金属が溶け出す可能性なども加味すると難しいというところだと思います。
また、プラスチックのリサイクルは基本的に黒色は黒色以外にはならないというのが原則ですのでその点から見てもテープの黒色は色々と問題があるということになります。
また、以前は事業で出たビデオテープも一般ごみで捨てれる市町村が多かったのですが近年においては事業から出たビデオテープは産業廃棄物扱いにする市町村も出てきました。
あまり関係ない話ですがビデオテープは産業廃棄物として捨てるとなると単価が非常に高く意外と厄介な代物です。
そのあたりについて下で簡単に説明したいと思います。
そんな「ビデオテープ」は今、障碍者施設などでリサイクルする試みを行っています。
ビデオテープは先ほどの理由で上げた磁気テープが入っている為、プラスチックとしてのリサイクルは難しく一般的には焼却して処分するか、プラスチックと磁気テープに分けてそれぞれの素材ごとに分ければリサイクルを行うことができます。
ただ、ビデオテープ自体の数量はかなり多く、実際に分解して分別するとなるとコスト面ではかなりかかってしまいます。
産業廃棄物業者でもビデオテープを専門に行っている業者さんがいますが実際かなり高い金額になっています。
そんなビデオテープも近年は障碍者施設などで手分解してそれぞれの材質ごとにリサイクルを行う取り組みなどを行っているそうです。
これは多くのテレビ局などが行っている取り組みですがこのように障害者の社会貢献などに取り組む地盤を整え、それぞれが別の角度から社会貢献をすることでそれぞれの利点がある形として運営をされているそうです。
ビデオテープについては捨てるのは大変な世の中になりましたが、そんな障害者の方たちの就労の役に立っているそんな一面も持ち合わせているのが昨今の現状といえます。
今回は「ビデオテープのリサイクルは難しい??」というかなり偏った内容の記事を書かせていただきました。
色々なリサイクルできる商品がある中で遺品整理やゴミ屋敷などの片付けをしていれば必ず出会おう事ができる「ビデオテープ」。
これからの若い世代の人たちが片付けるときにはあまり見ることがなくなるかもしれませんがそんなときにこんな話があったなぁ程度に見てもらえるとありがたいです。